リリカル☆ミント ショートストーリー 第1話                          作:高橋直樹

ミント「わーいっ、和人、和人ぉ〜」
やよい「おにいちゃん! はやくおいでよ〜!」
ゆりえ「カズちゃーん、こっちこっちー!」
町から電車で一時間ほど行ったところにある海水浴場に、俺たちは来ている。
和人「そう急かすなよー、この広い海も、青い空も、まぶしいつるぺたも、どこへも逃げやしないんだ」
よっこらせ、とみんなの荷物を肩に掛け、俺は砂浜を横切っていく。
5つくらいの幼い双子の姉妹がぱたぱたと駆けて行く様をじっと見つめて、ついつい頬がほころぶ。
和人「はぁ〜、来てよかった……ぺったんこだぁ……」
ミント「……うわぁ」
やよい「そんな、まじまじと」
キャッ、キャッとはしゃぐ姉妹、ぷるぷると震えるふくらはぎ、起伏のほとんど見えないぺったんこの胸……。
和人「幸せだなあ、目の保養になるなあ……」

ミント「……むぅ、海まで来てつるつるぺたぺた言うか、この人は」
やよい「さわやかじゃないなあ……」
ゆりえ「危ない人だよー、捕まっちゃうよぉ……」

三人は呆れているが、知ったことではない。
俺にとって何よりも大事なのはつるぺた。つるぺたこそが我が命。

ミント「……ま、いーや。浜辺で三角座りしてるヒトはほっといて、あそぼっ! やよい!」
やよい「あ、うんっ! ミント、何してあそぼっか?」
ミント「なんでもいいけどー、海に入りたい! 魔界には海なんか無いんだもん、いっぱい遊ぶぞー!」
やよい「よおし、行こっ、ミント!」

ミント「えーいっ!」
ばしゃばしゃっ!
やよい「やったなあっ、そーれっ!」
びしゃびしゃっ!
ミントとやよいが水のかけっこをしてはしゃいでいる。
楽しそうだ。
輝く二人のピチピチの水着はまだおろしたて、この間デパートで買い揃えてやったばかりだ。
和人「はぁ……」
だらしなく口元がほころんで、目じりも緩んで戻らない。
ゆりえ「溶けちゃいそうな顔して、どうしたの? カズちゃん」
ゆりえが焼きイカなんか美味しそうに咥えながら、たずねる。
和人「連れて来てよかったなあ……と思ってさ」
ゆりえ「……うん、そうだね。ミントちゃんもやよいちゃんも、楽しそう……」
和人「ミントは言うに及ばず、意外な伏兵……我が妹ながら、見事なつるぺたに育ったもんだ……」
ゆりえ「……うう、ダメだよー、カズちゃん、胸しか見ていないよ……」
ゆりえの溜め息に、ぷるるんと大きな乳房が揺れた。
道行くサーファー達の目が魅惑の十字振動に思わず釘付けになる。
ゆりえ「……あうぅぅ」
慌てて胸を抱きかかえるようにして隠そうとするゆりえ。
しかし、その胸はあまりに大きすぎて腕の中に入りきらず、まるで谷間を強調するように持ち上げられただけで終わったのだった。
ゆりえ「……はぁ……」
どこに行っても、ゆりえの巨乳はとにかく目立つ。
和人「ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てるんだぞー」
ミントとやよいのつるぺたお胸から視線を一秒たりとも外すことなく、どこか上の空な声をゆりえにかける俺。
ゆりえ「……私も百貨店で買ってきたのに……」
そんなゆりえの寂しそうな呟きも、巨乳にはまったく興味の無い俺の耳には入らないのだった……。